せっかくパソコンを使おうとしたのに、電源ランプはついているのに画面が真っ暗なままだと焦りますよね。 この記事では、そんな「通電はしているが映らない」という厄介なトラブルの原因と、初心者でもできる解決策を分かりやすく解説します。
【この記事で分かること】
- 画面が真っ暗なまま変わらない時の物理的なチェック項目
- ノートPCとデスクトップPCで異なる対処法の優先順位
- やってはいけないNG行動とデータ保護のための注意点
- 自分で修理できる範囲と専門業者に依頼すべき判断基準
パソコンが起動しない原因とは?電源は入るのに画面が映らない時の基本確認
電源ボタンを押してファンが回る音やランプの点灯が確認できるのに、モニターに何も映らない状態には必ず理由があります。 まずは落ち着いて、目の前の状況が以下のどのパターンに当てはまるかを確認することから始めましょう。
パソコンが起動しないのに電源は入る状態とは?よくある症状
電源は入っているのに画面が映らない際、まず確認すべきは「信号の有無」です。 モニターに「No Signal」や「入力信号なし」と表示されている場合は、本体は動いていても映像が届いていない可能性が高いです。
また、電源ランプが点滅していたり、ビープ音(ピーという音)が鳴ったりしている場合は、ハードウェアの異常を示唆しています。 まずはマウスを動かしたりキーボードを叩いたりして、単なるスリープ状態でないかを確認してください。
参照元:Microsoft サポート – Windows の黒い画面または空白の画面のトラブルシューティング
画面が真っ暗なままになる主な原因を初心者向けに解説
画面が真っ暗になる原因は、大きく分けて「接触不良」「帯電」「設定ミス」「故障」の4つに分類されます。 初心者が最も見落としがちなのが、明るさ設定が最小になっていたり、外部出力に切り替わっていたりするケースです。
| 原因の分類 | 具体的な内容 | 解決の難易度 |
|---|---|---|
| 物理的要因 | ケーブルの抜け、電源の接触不良 | 低(差し直しで改善) |
| 電気的要因 | 内部回路の帯電、静電気 | 低(放電で改善) |
| 設定要因 | 輝度設定、外部出力設定 | 低(操作で改善) |
| 故障要因 | メモリ、基板、液晶の破損 | 高(修理が必要) |
モニターやケーブル不良で画面が映らないケース

デスクトップPCの場合、本体ではなくモニター側やHDMIケーブルなどの配線に問題があることが非常に多いです。 予備のケーブルがあれば交換してみる、あるいは別のテレビなどに接続してみることで、原因の切り分けが可能です。
特にコネクタ部分は、掃除の際に少し動いただけで接触不良を起こすほどデリケートな箇所と言えます。 端子が曲がっていないか、奥までしっかり刺さっているかを指先で押して確認するのが基本の動作です。
ノートPC・デスクトップ別で起動しない時の違い
ノートPCとデスクトップPCでは、内部構造の違いから疑うべきポイントの優先順位が変わってきます。 ノートPCはバッテリーを内蔵しているため、電源アダプタの故障やバッテリーの劣化が原因になりやすいのが特徴です。
一方、デスクトップPCはパーツの増設が容易な反面、振動などによるメモリの浮きが発生しやすい傾向にあります。 それぞれのデバイス特性に合わせたチェックリストを以下にまとめました。
| デバイス | 優先的に確認すべき項目 | 注意点 |
|---|---|---|
| ノートPC | ACアダプタの接続、バッテリーの状態 | 蓋の開閉センサーの故障も考慮 |
| デスクトップPC | 背面スイッチ、メモリの挿し込み | 静電気による基板損傷に注意 |
外部ディスプレイ接続時に起きやすいトラブル
ノートPCを外部ディスプレイにつないで仕事をしている場合、Windows側の出力設定が原因で画面が消えることがあります。 「セカンドスクリーンのみ」の設定になっていると、外部ディスプレイを外した際に本体側が真っ暗に見える場合があるのです。
キーボードの「Windowsロゴキー + P」を同時に押すことで、画面の複製や拡張の設定を呼び出すことができます。 画面が見えなくてもこのショートカットは機能するため、何度か押して表示が戻るか試してみる価値はあります。
パソコン起動トラブルでまずやってはいけない行動
焦って電源ボタンを何度も連打したり、強制終了を繰り返したりするのは最も避けるべき行為です。 これを行うと、読み込み中だったストレージ(HDDやSSD)のデータが破損し、最悪の場合は初期化が必要になります。
また、知識がない状態でむやみに分解を行うのも、メーカー保証の対象外となるリスクがあるため推奨されません。 まずは通電を切り、周辺機器をすべて外して「何もしない時間」を作ることが、復旧への近道になる場合が多いのです。
参照元:バッファロー – パソコンが起動しない時の原因と対処法
電源は入るが起動しない時に最初に確認すべきポイント
最も確実で効果的な初期動作は、最小構成での起動確認です。 USBメモリ、プリンター、外付けHDDなど、起動に必須でない周辺機器をすべて取り外してください。
周辺機器のどれかがショートしていたり、電力を過剰に消費していたりすると、本体の保護回路が働いて起動を阻害することがあります。 マウスとキーボードすら外した状態で電源を入れ、ロゴが出るかどうかを確認するのが鉄則です。
電源は入るのに画面が真っ暗な時の対処法と判断基準

物理的な接続に問題がないことが分かったら、次はシステムや内部の状態に踏み込んだ対処が必要になります。 ここからは少し専門的な切り分けを行いますが、手順を守れば難しいことはありませんので安心してください。
【この記事でわかること】
- メモリの抜き差しによる接触不良の解消法
- BIOS画面すら出ない時のハードウェア的要因
- Windowsシステム起因かどうかの判別方法
- 放電作業の正しい手順と効果の解説
メモリや内部パーツの接触不良で起動しない場合
デスクトップPCであれば、ケースを開けてメモリを一度抜き、差し直すだけで直ることが多々あります。 メモリの金色の端子部分にわずかな皮脂や埃が付着するだけで、PCは正常に起動できなくなるからです。
差し直す際は、カチッと音がするまで両端をしっかり押し込むことが重要です。 もし2枚以上のメモリを積んでいるなら、1枚ずつ交互に試すことで、特定のメモリが故障しているのかを判断できます。
BIOS画面が表示されない時に考えられる原因

電源投入直後のメーカーロゴや英語の文字(BIOS/UEFI)すら出ない場合は、マザーボードやCPUの深刻なトラブルが疑われます。 この段階で画面が真っ暗なのは、Windowsが起動する以前の問題であり、ハードウェアのどこかに致命的なエラーがある証拠です。
マザーボード上の電池(ボタン電池)が切れていることで設定が保持されず、起動に失敗しているケースもあります。 数年以上使用しているPCであれば、電池交換を試みるのも一つの有効な手段と言えるでしょう。
Windowsが起動しない場合の切り分け方法
メーカーロゴは表示されるのに、その後のWindowsマークやデスクトップ画面にならない場合は、OS側のトラブルです。 この場合、修復ツールやセーフモードを使用することで、システムファイルを修復できる可能性があります。
Windowsが正常に起動できないことが3回続くと、自動的に「自動修復」の画面に切り替わります。 そこから詳細オプションを選び、システムの復元やスタートアップ修復を試すことで、以前の状態に戻せることがあります。
放電作業でパソコンが復活するケースと手順
パソコン内部の回路に不要な電気が溜まると、誤作動を起こして起動を妨げる「帯電」という現象が起こります。 これを解消するのが「放電作業」で、多くの起動トラブルを解決する魔法のような手順です。
- 電源を切る
- すべてのケーブル、周辺機器、バッテリー(外せる場合)を外す
- そのまま数分から数十分(できれば30分程度)放置する
- 再度電源ケーブルのみを繋いで起動を試みる
これだけで画面がパッと映ることが多いため、真っ先に試すべき価値のある作業です。
グラフィックボード故障が疑われる症状とは
画面にノイズが走ったり、変な線が入ったりした後に真っ暗になった場合は、グラフィックボード(GPU)の故障が濃厚です。 特にゲームや動画編集などで高負荷をかける習慣があるPCに多いトラブルと言えます。
デスクトップPCでCPUに映像出力機能がある場合は、グラフィックボードを外してマザーボード側の端子に繋ぎ直してみてください。 これで画面が映るなら、原因は明らかにグラフィックボードの故障であると断定できます。
修理に出すべきか自分で直すべきかの判断基準
放電やメモリの差し直しを試しても改善しない場合は、個人でできる範囲を超えている可能性が高いです。 特にマザーボードの交換や、ノートPCの液晶パネル修理は、専門的な工具と予備パーツが必要になります。
購入から1年以内の保証期間内であれば、迷わずメーカーサポートに連絡しましょう。 5年以上経過している古いPCの場合は、修理費用が高額になることが多いため、買い替えを検討するタイミングかもしれません。
パソコンが起動しないトラブルを防ぐための予防策【まとめ】

パソコンは精密機械であり、日頃のちょっとしたケアで寿命を延ばし、突然のトラブルを防ぐことができます。 最後に、この記事の内容を振り返りながら、今後トラブルに遭わないためのポイントを確認しましょう。
【まとめ】
- 電源が入るのに映らない時はまず放電を試す
- 周辺機器をすべて外した最小構成で起動を確認する
- モニターケーブルの緩みや断線は盲点になりやすい
- ノートPCはACアダプタがしっかり奥まで刺さっているか見る
- Windowsロゴが出る場合はOSの修復機能を活用する
- 強制終了を繰り返すとデータ消失のリスクがある
- 定期的に掃除を行い排熱効率を下げないようにする
- 重要なデータは日頃からクラウドや外付けHDDにバックアップする
- 静電気の起きやすい冬場は特に帯電に注意する
- 5年以上使用したPCはパーツの経年劣化を考慮する

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